挙筋法と瞼板法ならどっちがいい?それぞれのメリット・デメリットをご紹介
埋没法とは、特殊な糸を用いて挙筋または瞼板に糸を固定することで二重を形成する二重形成術で、いずれの方法も皮膚を切開しない「埋没法」に分類されます。また、眼瞼挙筋に糸を留める方法は挙筋法、瞼板に留める方法は瞼板法と呼ばれ、それぞれに異なった特徴やメリット・デメリットがあります。こちらのコラムでは、挙筋法と瞼板法の違いやメリット・デメリット、方法の選び方についてご紹介しています。
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挙筋法と瞼板法の違いとは

挙筋法と瞼板法は、どちらも糸を用いて二重を形成する方法ですが、これらには糸をかけて固定する場所に違いがあるのです。
また、手法の違いによるメリットやデメリットの違いもありますので、まずは埋没法を受ける前の知識として知っておきましょう。
挙筋法とは

挙筋法とは、まぶたを持ち上げる時に使用する眼瞼挙筋という筋肉に糸をかけて固定する方法です。
では、挙筋法のメリット・デメリットはどのような点にあるのでしょうか。
メリット
挙筋法では、まぶたの動きに直接かかわる眼瞼挙筋に糸をかけますが、眼瞼挙筋はまぶたの上部にある筋肉のため、糸をかける位置もまぶたの上部になります。
そのため、挙筋法では幅広の二重を形成することが可能なのです。
また、挙筋法では天然の二重と同じ原理で二重を形成できるため、自然な仕上がりを期待できるというメリットがあります。
さらに、糸をかける位置がまぶたの上側になることから、使用する糸が眼球に接触するリスクが低く、眼球が傷つきにくいというメリットもあります。
なお、埋没法にはまぶたの表面から糸を埋め込んで留める表留めと、まぶたの裏側(結膜側)から留める裏留めがありますが、挙筋法ではどちらの方法にも対応可能です。
デメリット
挙筋法で糸をかける眼瞼挙筋は柔らかい筋肉で、加齢で機能が低下してくると緩みやすいという特徴があります。
つまり、眼瞼挙筋自体が衰えてくると、挙筋法で形成した二重にも経年変化が見られる可能性があるということです。
また、挙筋法ではまぶたの上部にある眼瞼挙筋に糸をかけるため、糸を通す距離が長くなることがあり、人によっては術後に目立つ腫れか見られることがあります。
さらに、挙筋法では眼瞼挙筋に大きな負担をかけることになるため、瞼の開きが悪くなる眼瞼下垂のリスクが高まる可能性があるともいわれているのです。
とはいえ、丁寧な手術を行えば、挙筋法が起因する眼瞼下垂は簡単に起こるものではありませんので、極端に神経質に考える必要はありません。
なお、挙筋法では高度な技術が必要になるため、この方法での埋没法をお考えなら、挙筋法の実績がある医師に手術を任せるのが望ましいといえそうです。
瞼板法とは

瞼板法とは、眼瞼挙筋よりも奥にある瞼板という部分に糸をかけて二重を形成する方法です。
瞼板は眼瞼挙筋よりも硬度がある組織のため、糸をかけやすく固定しやすいという特徴があります。
それでは、瞼板法のメリット・デメリットについてご紹介しましょう。
メリット
瞼板は硬い組織のため、固定したあとの糸がずれにくく、形成した二重が安定しやすく変形しにくいというメリットがあります。
埋没法はとれやすいといわれることが多い二重形成術ですが、瞼板法であれば挙筋法よりも長期的な効果を期待できる場合があります。
ただし、瞼板法であってもお客様の体質やむくみなどの体調の変化によって、二重幅にも一時的な変化が見られることはあります。
また、瞼板法は挙筋法よりも高度な技術を必要としないため、手術時間が短く、費用も挙筋法よりも安価に受けられる可能性が高いというのも、瞼板法のメリットだといえるでしょう。
デメリット
瞼板法のいちばんのデメリットとなる部分、それは、瞼板はまぶたのすぐ裏にある組織に糸をかけるため、結び目がまぶたのすぐ裏の皮膚側、もしくは眼球の目の前につくられることになります。
つまり、挙筋法よりも眼球に近い場所に結び目がつくられるということで、その分、糸によって眼球が傷付けられるリスクが高くなるということです。
糸の結び目が眼球のすぐ目の前にきたとしても、処理が正確に行われていれば、糸による眼球損傷のリスクは低いといえます。
しかし、瞼板法での埋没法をお考えなら、そのリスクがゼロではないということだけは知っておくべきでしょう。
そしてもうひとつ、瞼板法ではまぶたのすぐ裏側に糸を通すという性質上、幅広の二重は形成できません。
つまり、パッチリとした幅広二重をご希望の場合では、瞼板法ではなく挙筋法でのご案内になる可能性が高いということです。
なお、瞼板法では硬い組織に針を通さなければならないため、麻酔を施してはいても、手術中には痛みを感じる可能性があります。
痛みについての説明は医師からありますので、特に痛みに弱い方は、痛みのレベルや感じる時間、部位など、細かい点についてチェックして、実際に瞼板法による埋没法を受けるかどうかを検討することをおすすめします。
また、瞼板法では表留めのみの対応となり、裏留めには対応できません。
表留めと裏留めの特徴の違いについては以下でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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挙筋法と瞼板法、結局どっちがいい?

挙筋法と瞼板法のいちばんの違いは、「どの場所で糸を留めるのか」という点ですが、これらの手術には、細かい点における違いもあります。
これらの違いについては、挙筋法か瞼板法かで迷った際の参考になりますので、まずは両者の違いを把握しておきましょう。
二重幅で方法を選ぶ

挙筋法では糸をかける場所がまぶたの上部にくる方法になるため、どちらかというと幅広の二重形成に適した方法であり、幅が狭いややおとなしい感じの二重形成には向いていません。
反対に、瞼板法ではまぶたのすぐ裏側に糸をかける方法のため、幅が狭い二重のみに対応でき、幅広の二重は形成できません。
つまり、挙筋法か瞼板法かで迷ったら、形成できる二重幅で術式を選択する方法があるということです。
痛みの度合いで選ぶ

埋没法では、いずれの方法を選択したとしても事前に麻酔を施すため、手術中には感じにくいです。
しかし、瞼板は硬い軟骨組織のため、直接麻酔を注入することが困難なのです。
そのため、瞼板の周囲には麻酔が効きやすくても、瞼板自体には麻酔が効きにくいということから、手術中には強い痛みを感じることがあります。
特に、4点留めのように留める点数が増えた場合では、その分痛みも感じやすくなります。
さらに、術後には目立つ腫れが起こりやすいので、瞼板法での埋没法をお考えなら、慎重に検討する必要があるでしょう。
留め方の違いで選ぶ
埋没法には表留めと裏留めがあり、表留めでは、糸の結び目が表面にポコッと浮き上がって見えるトラブルが起こることがあります。
一方裏留めでは、結膜側に結び目ができるため、表面から糸の結び目が浮き上がって見える心配はありません。
なお、表留めと裏留めは、以下の種類に分類されています。
表留め

表留めには、2点留め、3点留め、4点留め、フォーエバークロス法があります。
以前から用いられることが多いのは2点留めまたは3点留めですが、近年では、外れにくい表留めとして、4点留めやフォーエバークロス法を選択する方が増えています。
なお、表留めはまぶたの表面から糸を埋め込む方法で、糸が表面から浮き上がるトラブルが起こる可能性があるといわれています。
ただし、このようなトラブルは埋没法の実績がなく、技術力が不足した医師が担当した場合に限りますので、あまり神経質に考える必要はないでしょう。
心配なら、あらかじめ医師の実績を確認しておくことをおすすめします。
表留めは、挙筋法、瞼板法ともに対応が可能です。
裏留め

裏留めとは、まぶたの内側にある結膜から糸を埋め込んで二重を形成する方法のため、腫れが少なく、糸の結び目が浮き上がって見える心配もありません。
裏留めには、クイックループシングル法、クイックループダブル法、特殊6点留め、自然癒着法があります。
裏留めは挙筋法のみの対応となり、瞼板法では対応できません。
価格で選ぶ

埋没法は、難易度が高い方法ほど費用が高額になりますので、挙筋法と瞼板法を比較した場合では、瞼板法のほうが安価に手術を受けられます。
これまでご紹介してきた通り、瞼板法は挙筋法よりもデメリットが多いという印象を受けやすい埋没法ではありますが、費用が安価という点で考えるのであれば、確かに魅力的です。
ただし、瞼板法には挙筋法にはないデメリットがありますので、瞼板法での埋没法をお考えなら、瞼板法のデメリットについても理解を深め、納得した上で手術を受ける必要があるでしょう。
ダウンタイムの長さで選ぶ
埋没法のダウンタイムについては、お客様の体質や年齢など、条件によって期間が異なる場合があります。
一般的には、挙筋法のほうが瞼板法よりもダウンタイムが短いとされています。
つまり、できる限りダウンタイムが短い方法で埋没法を受けたいのなら、挙筋法のほうがおすすめできる場合があるということです。
summary
挙筋法または瞼板法は医師とよく相談をして決めましょう
今回は、挙筋法と瞼板法ではどっちがいい?という点にスポットを当ててお伝えしてきました。
挙筋法と瞼板法には、それぞれにメリットもあればデメリットもあります。
また、お客様のご要望によって、向いている方法とそうでない方法もあります。
つまり、一概にどちらが良い、悪いということは明言できないということなのです。
挙筋法と瞼板法で迷ったら、まずは医師に相談し、ご自身にとってベストな結果を得られるのはどちらの方法なのかを確認し、じっくりと検討を進めてみてはいかがでしょうか。














